兵庫県は３０日、通勤手当を不正に受給した中播磨県民センターの男性職員（５８）を減給１０分の１（６カ月）とするなど、計３件の懲戒処分を発表した。

　県によると、この職員は姫路市内に住み、山陽電車での通勤を届け出ていたにもかかわらず、実際にはＪＲを利用。２０１９年２月以降の約３年６カ月間、定期代の差額約３７万２５００円を不正に受け取っていた。匿名の情報提供で発覚し、職員は既に全額返還した。

　他の２件は、ともに県立病院の職員に対する処分で、酒を飲んで自転車同士の接触事故を起こし、相手の女性に骨折や打撲のけがを負わせた女性看護師（４２）を減給１０分の１（１カ月）、職員互助会の仲介で購入した演劇などのチケットをインターネットで転売し、差額の約１万７千円を得た女性看護師（２８）を戒告とした。（田中陽一）