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自動運転車のグリーンスローモビリティ(群馬大提供)
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自動運転車のグリーンスローモビリティ(群馬大提供)

 兵庫県企業庁は2023年度、淡路島で自動運転車の実証実験に乗り出す。いずれも淡路市にある国営明石海峡公園内のリゾート施設「アクアイグニス淡路島」と約2キロ離れたホテルのグランドニッコー淡路、淡路交流の翼港を周回し、ルートの一部に公道も含まれる。25年の大阪・関西万博までに自動運転車の実用化を目指す。

 自動運転車について、国は技術レベルを5段階で分類。今回の実証実験はレベル3の「条件付き自動運転車」で行う。一定の条件下で全ての運転をシステムが担う。運転者は乗車するが緊急時のみ対応し、前方から目を離しても問題ない。

 県は19年と21年、神姫バス(姫路市)などと自動運転の実証実験を実施。当時はアクセルやブレーキ、ハンドル操作など部分的に自動化したレベル2の「運転支援車」だった。レベル3の実験は県として初の試み。

 自動運転の実用化に向けた研究、開発を進める群馬大や日本モビリティ(前橋市)などと連携して行う。使用する車両は、時速20キロ未満で走行する電動の「グリーンスローモビリティ」。カーブで前方が見えにくい場所に車や自転車などが現れたとき、スムーズに走行できるかを検証。道路側にセンサーの設置が必要かどうかなども確認する。

 県は万博期間中に、特定の条件下で無人の車を走らせるレベル4で、一般の人の乗車を実現させたい考え。同庁の担当者は「少子高齢化と人口減少が進む中で自動運転車は将来的に必要性が増してくる。万博を機にアピールできたら」と話した。(金 旻革)

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