ランドセル、子どもは本当に欲しい色を選べていますか-。老舗メーカーのセイバン(兵庫県たつの市)が、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開したCMが話題を呼んでいる。台本のない約5分間のドキュメンタリー映像で、「子どもたち自身が、好きな色やデザインを選んでほしい」という思いで制作された。合計再生数は60万回を突破し、「考えさせられた」などの声が寄せられている。(小森有喜)
CM「ランドセル選びドキュメンタリー編」には7組の親子が出演。冒頭、ランドセルが並ぶ店内を子どもだけで歩き回る様子が映る。色とりどりのランドセルに目を輝かせるほほえましい姿。別室には保護者が待機し、モニターでわが子の様子を見守る。
選ぶ色について聞かれた保護者は、「ピンクが好きやから、多分ピンクを選ぶと思います」「汚れが目立たなさそうなベージュ」「みなさんと同じ黒かな」などとコメントする。その後子どもたちは「これ!」とランドセルを指さすが、おおむね予想の通りで、保護者は一様に安堵(あんど)の表情を浮かべる。
しかし実は、子どもたちが選んだのは「自分が使いたいランドセル」ではなかった-。「保護者が選んでほしそうだと思うランドセル」を聞かれ、それぞれに指さしていたといい、「ママはね、ピンクがかわいいっていつも言うし」と話す女の子も。保護者たちは複雑な表情に変わった。
その後「本当に欲しいランドセル」を選んだ子どもたち。先ほどはピンクだった女の子は「青にした!」。「お父ちゃんが黒が好き」を理由に黒にしていた男の子はピンクを選び、別の男の子は白に決めた。
保護者たちは驚きつつも、「似合ってるやん」などと優しい笑顔。CMは最後、「自分で選ぶこと。それは、6年間大切に使うための最初の一歩」「キミが好きなの、キミが選ぼう」というメッセージで締めくくられる。
◇
セイバンによると、現在のランドセルの購入時期のピークは入学前年の5~8月で、「ラン活」は過熱する一方という。
同社は、2023年春の入学に向け、ランドセルを購入した保護者にアンケートを実施。ブランドや色を決める際、純粋に子どもの意見だけで選んだ家庭は23%しかなかった。
購入前のアンケートでは「子どもの意見や意思を尊重したい」という声が最多にも関わらず、実際にはそれだけでは決められていない現実が浮かび上がった。
「親御さんも良かれと思って口を出していると思うので、気持ちはすごく分かるのですが…」と広報担当の久保明広さん(37)。とはいえ、親に気を使って選択するのではなく、子どもにとってランドセル選びがもっと楽しいものになってほしいと願い、CMを制作したという。
収録は昨年末に大阪市内の直営店で実施。事前に保護者にCMの趣旨は伝えず、ドキュメンタリー映像として撮影した。参加した親子全員の映像を使っており、決して意に沿う部分だけを取り上げているわけではないという。
動画はツイッターなどで拡散し、「子どもは親が望むものをよく見ている」「知らず知らず親に配慮しているのかなと思うと涙があふれた」といった声が寄せられている。久保さんは「お子さんに寄り添ったり、親子でコミュニケーションを取ったりするきっかけになればうれしい」と話している。
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