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マスク姿とマスクなしの児童が入り交じった始業式=10日午前、神戸市中央区中山手通4、こうべ小学校(撮影・鈴木雅之)
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マスク姿とマスクなしの児童が入り交じった始業式=10日午前、神戸市中央区中山手通4、こうべ小学校(撮影・鈴木雅之)
マスク姿とマスクなしの児童が入り交じった始業式=10日午前、神戸市中央区中山手通4、こうべ小学校(撮影・鈴木雅之)
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マスク姿とマスクなしの児童が入り交じった始業式=10日午前、神戸市中央区中山手通4、こうべ小学校(撮影・鈴木雅之)

 神戸市内の小中学校で10日、始業式が行われ、「原則マスク不要」の新学期が始まった。新型コロナウイルス禍で迎える4度目の春。既に式が終わった兵庫県内の他地域を含め、各校で児童生徒の元気な「素顔」が並んだ一方、コロナ感染の不安や「外すのが恥ずかしい」との思いから、マスク姿も目立った。学校現場では着脱を強制せず、個々の事情やいじめ・差別の防止などにも配慮しながらの対応が続く。(津谷治英、荻野俊太郎)

 マスクについて文部科学省は3月、新指針を全国の教育委員会に通知。4月の新学期から、小中高校の児童生徒や教職員は基本的に着けなくてもよいとした。ただ着脱は無理強いせず、基礎疾患をはじめ、着用が必要な子どもへの配慮も求めた。

 神戸市中央区のこうべ小学校ではこの日、入学前の1年生を除く全校児童が運動場に集まり、始業式が行われた。高学年を中心に、マスク姿がざっと9割近くを占めた。杉山昌宏校長は「4月からマスクを外せますが、風邪や花粉症の人は着用しています。いろんな立場の人のことも理解してください」と呼びかけた。

 6年の女児は「コロナはまだ流行しているので不安。自分の意思でマスクを着けました」。着用しなかった6年男児は「ちょっと恥ずかしいけど楽になった」と笑顔を浮かべた。

 同校では14日から始まる給食の配膳時はマスクを着けるが、食事中は文科省も「黙食は必要ない」としており、杉山校長は「友達と同じ物を食べ、おいしいと感想を言い合うのも大事。少しくらいの会話は楽しんでほしい」とした。

 7日に始業式があった洲本市の小学校では、ほぼ全ての児童がマスクを着けて出席した。この学校では体育など体を動かす際は外し、それ以外は個人で判断するよう指導。男性教頭は「もっと外す児童がいると想像したが、周りを見て判断しようと考えたのかも」と推測する。6年の男児は「ずっと着けてきたので外すのは怖い。みんなが外したら外す」と話した。

 週明けの10日、同じ学校に再び状況を尋ねたところ、教頭は「外した児童は増えた印象」とし、「気温が上がったり、教職員や友人が外し始めたりしたことで、徐々に外してもいいという雰囲気ができてきたのかもしれない」。感染対策として家庭での検温と学校への報告、手洗いの徹底などは続けるという。

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