神戸・六甲アイランドの国際学校「カネディアン・アカデミイ」(CA)=神戸市東灘区向洋町中4=は今年、開校から110年を迎えた。国際色豊かで自由な校風に加え、ボランティア活動も積極的に展開する。特色を探ろうと、現在スポーツ選手や経営者として活躍する卒業生や、夢を膨らませる在校生に話を聞いた。(小谷千穂)
CAは1913年9月、カナダ人宣教師の子どもらが学ぶ場として、現在の神戸市灘区に開校した。太平洋戦争時は教師や生徒が帰国して閉鎖となり、神戸大空襲で当時の校舎が破壊された。90年に六アイへ移転。幼稚園▽小学部▽中学部▽高等部-の一貫教育で、現在は約40カ国の約620人が通う。
卒業生にはジャズ歌手や馬術選手らもおり、活躍の場は幅広い。フィギュアスケート・アイスダンスで世界を舞台に活躍する村元哉中さん(30)=同市東灘区出身=は、幼稚園から高校まで通った。CAでの経験が「土台になっている」といい、「スケートとの両立は大変だったけど、学校に行くのが本当に楽しみだった」と振り返る。
音楽バンドを組んだり、他学年と同じチームでスポーツ大会に参加したり。それぞれが母国の料理を持ち寄る催し「フードフェア」も印象的だったという。米国を拠点とする村元さんは「多様な人に自分の意見や思いを発信することを学んだのが、今に生かされている」と笑顔を見せた。
「歴史の授業のディベート(討論)を特に覚えている」と話すのは、CAの卒業生で、神戸で真珠の卸・加工業や不動産業などを経営するチョウドリー・ケタンさん(45)。インドから来た祖父母が立ち上げた会社の3代目社長を務める。
当時の授業では、インドを支配した英国や太平洋戦争時の日本について意見を交わした。母国の価値観から視点を移し、「他国の人とアイデンティティーを共有しながら、広く考えることができた」。海外との取引や神戸青年会議所での活動などで役立っている。
海外にいる卒業生も、CAでの日々が記憶に残る。スペイン出身で13歳から2年間、日本で暮らしたノエミ・ハンセン・フェルナンデスさん(44)は「母国では外見で笑われたが、(CAは)そのままの私を受け入れてくれたファミリー」と語る。昨年、交流サイト(SNS)でCAのオリジナルジャケットを見つけ、現在暮らす南フランスまで取り寄せたという。
◇
在校生も歴史をつなぐ。生徒会長の12年生(公立学校では高校3年)、呉隆世さん(17)は中学部から通う。オーケストラやバスケットボール、環境活動など幅広いクラブを掛け持ちできたのが「豊かな経験」になった。
「どの部活も、誰でも歓迎してくれる雰囲気がある。国籍も全く気にならない」。国際政治が学べる日本か米国の大学を目指しつつ、医学部進学も視野に入れるなど独自の夢を描く。
CAでは、被災地や子ども、貧困支援など10以上のボランティアクラブがある。全体のリーダーを担う12年生の関あみさん(17)は「勉強も運動も得意ではないけど、ボランティアクラブの活動は頑張れるし、みんなを笑顔にするのが楽しい。卒業後も支援活動に関わり続けたい」と目を輝かせた。
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