神戸・新開地の複合文化施設「神戸アートビレッジセンター(KAVC)」が「新開地アートひろば」に名称を変更し、29日にリニューアルオープンする。コンセプトは「ニューあそび場の創造」。子育て世代を中心に、地域住民が日常的に立ち寄りやすい空間に衣替えし、月替わりでアーティストがワークショップや公演を実施する。(田中真治)
KAVCは、芸術文化の育成や発信の拠点として、1996年に神戸市が設立した。ミニシアター(地階)▽美術ギャラリー(1階)▽演劇ホール(2階)-を活用し多彩な事業を展開してきたが、市は地域活性化の役割を強化しようと、2021年に有識者らによる検討会を開催。22年6月議会で、名称変更と設置目的に「あらゆる世代の人々の交流」を加えるなどの条例改正を行った。
また、近隣のファミリー層の増加や「暗く、何をしているか見えにくい」などの意見を踏まえ、壁面ガラスや床の色を明るくしたりトイレを新しくしたりするなどの改修を計画。22年10月から工事のため休館し、当初は今月1日の再開を予定していたが、資材の入荷遅れでずれ込んだ。
1階の無料スペースは、絵本・おもちゃコーナーや授乳室のある「てててパーク」などを新設。事務所も4階から移転し、スタッフが常駐する。これに伴い、地階のシアターは映画事業を終え、ギャラリーに機能転換。ホールは音響設備を一部更新した。
事業展開も、これまでのジャンル別から一新。月単位でアーティストを招き、参加型の講座と展示や公演を組み合わせる。5月には国内外で活躍するパフォーマンスカンパニー「to R mansion(トゥーアールマンション)」が登場。林正樹マネージャーは「地域とつながりながら間口を広げ、誰もが遊べる場所をつくっていきたい」と話す。
運営は引き続き、神戸市民文化振興財団を指定管理者に選定。KAVCが長年取り組んできた高校生向け演劇ワークショップ「ゴーゴーハイスクールプロジェクト」は継続する。18年度から舞台芸術プログラム・ディレクターを務めたウォーリー木下さんは、事業アドバイザーとして関わる。
4月28日は記念式典後、午後1~5時に一般内覧会(申し込み不要)を開催する。新開地アートひろばTEL078・512・5500
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