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昨年のゴールデンウイークに観光客でにぎわった有馬温泉街。今年も日帰り客を含め、一層の人出が見込まれる=2022年5月、神戸市北区有馬町
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昨年のゴールデンウイークに観光客でにぎわった有馬温泉街。今年も日帰り客を含め、一層の人出が見込まれる=2022年5月、神戸市北区有馬町
昨年のゴールデンウイークに観光客でにぎわった有馬温泉街。今年も日帰り客を含め、一層の人出が見込まれる=2022年5月、神戸市北区有馬町
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昨年のゴールデンウイークに観光客でにぎわった有馬温泉街。今年も日帰り客を含め、一層の人出が見込まれる=2022年5月、神戸市北区有馬町

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行する5月8日に先立ち、今年のゴールデンウイーク(GW)は、行楽地にコロナ禍前並みのにぎわいが戻りそうだ。国内旅行者は昨年の約1・5倍に増えると見込まれ、鉄道や航空便の予約が伸びている。水際対策やマスク着用の緩和も追い風となっているようで、兵庫県内の観光拠点、宿泊施設の関係者も期待を寄せる。

 今年のGWは、平日の5月1、2日も休むと9連休となる。旅行大手のJTBは、4月25日~5月5日に1泊以上する国内旅行者数が前年比1・53倍の2450万人に上ると推計する。コロナ禍前の2019年の2401万人を上回り、過去最高水準という。

 JR西日本によると4月13日時点で、28日~5月8日の新幹線・在来線の指定席予約は前年比209%となっている。航空各社の29日~5月7日の国内線予約も、4月21日時点で前年比1・2倍に増えた。

 世界文化遺産・国宝姫路城は、3月の訪問者が前年比2・3倍の15万2080人を数え、コロナ禍前の水準に戻った。うち外国人客は従来の割合である4分の1程度に回復した。

 昨年はGW期間の10日間に計5万2540人が来場した。今年は世界遺産登録30周年に当たり、歌舞伎の「平成中村座」が5月3日から三の丸広場で上演されることもあって、大幅な来場者増を見込む。

 姫路城管理事務所長の遠周重樹さん(51)は「今年のGWはコロナ前並み(18年)の8万人台を上回り、10万人も望めそう」とみている。

 神戸市北区の有馬温泉は、今月25日時点でGW期間の旅館・ホテルの予約がほぼ埋まった。前年も3年ぶりに人出が戻ったが、昨秋から水際対策が大幅に緩和され、外国人客も訪れている。アジア系以上に欧米などからの観光が目立つという。

 有馬温泉観光協会長の金井啓修さん(68)は「国際性が豊かになるのはいいこと。中国人の旅行再開を見据え、GW明けからが勝負」と先に目を向ける。

 今季から声援が解禁されたプロ野球が開催される甲子園球場(西宮市)でも、熱気は高まる。阪神タイガースが主催した4月の試合は軒並み4万人を超える盛況となり、5月2~4日の阪神-中日3連戦のうち、3、4日は既にチケットが売り切れている。

 国内最大級の屋外アスレチック施設「六甲山アスレチックパーク・グリーニア」(神戸市灘区)は、コロナ禍の中でも「密を避けられる」と堅調で、昨年のGWは1日平均3千人程度が訪れた。広報担当の坂野凪さん(25)は「ほかの行楽地に分散する可能性もあるが、遠方にもPRして昨年以上の来場者数を目指す」としている。

 JTBによると、今年は実家やキャンプ場などの宿泊が減り、ホテル利用者が増加傾向という。

 県内外で展開するホテルニューアワジグループは、淡路島の11カ所をはじめ、この1カ月で急速に予約が増えて満室に近づいている。営業支配人の中山雄介さん(42)は「GWは全てのホテルを満室にしたい。リピーターを増やして、中長期的集客につなげる」と意気込んでいる。(井川朋宏、勝浦美香)

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