神戸市教育委員会は１日、女性職員に股間を触らせたり、手を握ったりしたとして、事務局の４０代男性係長を停職３カ月にするなど、計３件の懲戒処分を発表した。それぞれ昨年６月～今年２月に処分していたが、被害者に配慮して公表を控えていたという。

　男性係長は２０２２年６月、仕事終わりに女性職員と居酒屋で飲食をした後、歩きながら手を握ったり抱きついたりした上、手を取って股間を触らせた。市教委の聞き取りに「泥酔していた」などと話し、反省の弁を述べたという。

　また２２年１２月、女性教諭とカラオケ店に立ち寄った後に無理やり腕を組ませ、帰宅途中の車の中で手を握り続けた市立中学校の５０代男性主幹教諭を減給１０分の１（３カ月）に。２２年５月、休日に校内で個別指導をしていた女子生徒の手を握ったり抱擁したりし、自宅まで車で送った市立中の６０代男性教諭を戒告とした。

　いずれも被害者側が、他の教諭や相談窓口、管理職に相談して発覚したという。市教委事務局は「市民の信頼を裏切ることになり、深くおわびする」とした。