遅刻や欠席が多い、忘れ物が多い、勉強に集中できない…。そんな児童生徒が教室にいたら、先生たちには「もしかしたら、親が精神疾患なのかもしれない」と想像してほしい。そんな願いを込め、専門家や当事者などが教員ら向けの啓発動画を作り、無料配信を始めた。(鈴木久仁子)
■世界を変えてくれたのは学校
親に精神疾患がある場合、家事や育児がおろそかになったり、情緒的なケアを担わされたりして、子どもの生活に影響が出ることがある。親の症状に振り回され、心身ともに疲弊する子どももいる。
動画に登場する32歳の女性は小学生の時に、母親が統合失調症を発症したという。症状に翻弄され、「世間の偏見を感じながら、誰も助けてくれないと思ってきた」と振り返る。
世界を変えてくれたのは学校だった。長い間気にかけてくれた中学校の担任は初めての「信頼できる大人の存在」だった。今は体験を生かし、精神科の看護師として働く。
父親がそううつ病だったという女性は「夜中まで話を聞かされ、授業中に寝てしまい先生に怒られた。頭やおなかが痛くなり、急に涙が出ることもあった。部活の時間だけが楽しく、学校だけが自分のやりたいことができる場所だった」などの記憶を寄せた。
30分の動画「私たち、ここにいます(愛称、私ここプログラム)」は先生に見つけてほしいという思いを込めて、大阪大学の蔭山正子教授(公衆衛生看護)らが開発した。親の精神疾患に関する基本的な知識や、子どもの生活や感情への影響などをまとめ、見つけた時の関わり方や学校での支援の進め方を示す。
■生涯で5人に1人はかかる
蔭山教授らによると、精神疾患(統合失調症、うつ病、依存症など)は生涯で5人に1人はかかるといい、「精神疾患のある親と暮らす子」は少なくとも7人に1人とされる。
だが、その存在は見えにくい。大人になった当事者へのアンケートでは、小学生の時に「相談しなかった」のは91・7%、中学生でも78・6%に上った。
理由として、周囲の病気への偏見から親を守りたい▽自身が困っている自覚がなく、うまく言葉にできない-などが考えられる。当事者の多くが「知られてはいけないことと思っていた」「誰にも気づかれないようにしていた」と振り返る。
蔭山教授は「これまでの研究から、子ども自身がSOSを出すには限界があると考えた。学校の先生にはすぐに家庭への介入などを求めるのではなく、気にかけ、話を聞き、認めて、まず寄り添ってもらいたい」と話す。その上で「家や親が大変だと、子どもは自分の楽しみや意思を尊重できない。先生に認めてもらう体験で人生が変わる」と呼びかける。
ホームページ「私ここライブラリー」で無料配信し、学校や関係機関での研修などでの活用を呼びかけている。希望する学校などにはDVDを無料送付(郵送費別途)する。DVD希望の旨と学校名などを明記し、メール(watashikoko.program@gmail.com)で申し込む。
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