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神戸大学病院
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 神戸大医学部付属病院(神戸市中央区)で少なくとも2017年までの数年間、放射線を照射するエックス線装置による検査を、法律で認められていない臨床工学技士が行っていたことが分かった。同大は健康被害は把握していないとしているが、法令順守を徹底し、院内に報告文を掲示し患者の相談に応じるという。

 診療放射線技師法は、放射線を人体に照射できるのは医師と歯科医師、診療放射線技師と定めている。人工呼吸器や人工透析装置などを扱う臨床工学技士には認められていない。

 昨年12月、関係者から内部通報があり、同大が聞き取り調査を実施。胃カメラなど消化器の検査の際、照射装置のボタンを押すよう医師が臨床工学技士に指示していた。複数の技士がボタンを押したことがあると認めた。年1、2回程度の頻度だったといい、放射線量は医師が決めていた。

 同大は「医師が患者の対応に追われた際に手伝ってもらったようだ」と説明。診療放射線技師法に抵触する可能性があるが「(罰則適用の)時効が過ぎている」などとして関係者の処分は行わない方針という。

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