街角に立つマスク姿のマスコット像たち。新型コロナウイルス禍を象徴する光景の一つとしてすっかり定着していたが、マスク着脱の自由化や感染症法上の「5類」移行(5月8日から)などの動きを受け、今春、一気に“脱マスク”化した。これに動揺したのが、マスク像の鑑賞をひそかな趣味にしていた私(44)である。「失われゆくこの奇妙な風習をせめて記事として残しておきたい」と4月20日付夕刊や電子版「神戸新聞NEXT」で紹介し、勢いで「マスク像の写真を募集します」と呼びかけてみたところ、来るわ来るわ…。私1人では到底抱え切れないので、こんなタイミングでアレですが、ここで共有させてください。(黒川裕生)
写真の募集を提案してくれたのは、大衆文化史に詳しい関西大社会学部の永井良和教授(62)。「昔話の『かさ地蔵』にも通じる、いかにも日本人らしい行動ですね」と語る永井教授に、考現学的な観点から「結局マスク像とは何だったのか」という話を聞く中でふと漏れた「撮影している人は記者さん以外にもきっといる。投稿コンテストでも企画してみては?」という一言がきっかけだった。
寄せられたマスク像の写真は、大きく「人間」と「それ以外」の二つに分けられる。個人的にグッとくるのは、やはり「それ以外」。牛や馬、鳥など、人間とは明らかに頭部の形が違う像に無理やりマスクを装着しているのを見ると、うれしくなってしまう。
そういう意味では兵庫県市川町のハヤブ君(馬)や、熊野本宮大社(和歌山県)の八咫烏(やたがらす)、道の駅山陰海岸ジオパーク浜坂の郷(兵庫県新温泉町)の但馬牛、同県姫路市の船場川沿いのアヒルらしき鳥、神戸市西区の西神中央公園の埴輪(はにわ)などは、素晴らしいの一言。装着の苦労と工夫がしのばれて、涙と笑いを禁じ得ない。
もっと好きなのは、マスコット像の頭部が大きすぎるせいで、びよよんと伸び切ったマスクがほとんど用を成していないパターン。JR福井駅(福井市)前の恐竜キャラ「ラプト」や、コープこうべの「コーすけ」をぜひ見てほしい。
コーすけの写真を送ってくれた「ともろう」さんは「見かけるたびに『マスクが小さくて苦しそうだな』と思っていました」とコメント。苦しそうというか、こうなるともはや、ただの邪魔な布である。「そもそもマスクとは…?」と見る者を立ち止まらせ、いたずらに挑発してくるのが、この手のやつらの特徴だ。
お地蔵さんやこま犬などの神聖な石像に着けられたマスクは、心なしか「願掛け」の意味合いがより強くにじみ出ているような。そのかいあってかどうか、世の像たちはついに脱マスクへ大きくかじを切った。
はて人間は?

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