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里見香奈さん
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里見香奈さん

 巧みな攻めで熱戦を制し、安堵(あんど)の表情を見せた。7日、徳島市であった第34期女流王位戦5番勝負の第4局で勝って、5連覇を果たした。女流王位のタイトル獲得は通算9期目となる。

 「中盤のねじり合いを含め、一手一手考えて積み上げていった。その中で細かい駆け引きもあり、充実感があった」と、第4局の激闘を振り返る。

 18歳7カ月で女流王将、女流名人、倉敷藤花の女流三冠を果たして以降、最年少記録を次々と樹立。女流棋士で最多だったタイトル数を、今回の女流王位戦の防衛により53期に伸ばした。他の追随を許さない第一人者だが、「タイトルを強く意識することはなく、目の前の対局に集中している」と淡々と語る。

 一方で「じっくり考えられるので(女流王位戦など)持ち時間が長い対局が好き」。第1局は敗れたものの2、3局と連勝し、特に第3局は持ち時間2時間21分を残して快勝した。対局前に語った「時間を使いつつもぎりぎりを攻めていきたい」との抱負どおり、「出雲のイナズマ」と評される鋭い攻めを発揮した。

 中学時代は卓球部で、最近は毎晩のように卓球の世界選手権をテレビで観戦した。「今回は劇的な試合が多く、日本の選手が(強豪の)中国に挑む構図が面白い」。競技の魅力もさることながら、将棋の勝負と重なる部分もあるという。

 「答えがあるところが良くて、昔から好き」という詰め将棋に、気分転換も兼ねて取り組む。ウオーキングや入浴でリラックスする時間も大切にしている。31歳。

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