リボンが付いたバレエシューズに真っ赤なグリッターがきらめくヒールパンプス-。最大28センチまでのサイズを展開し、トランスジェンダーの女性や男性が履ける靴ブランドが、神戸にある。足元から性別による固定観念をなくそうと一歩を踏み出している。
オーダーメードのインソールなどを販売する「ROCKET」(神戸市須磨区)のブランド「wiDthlast(ウィズラスト)」。2万円前後で、男性の足型で作られるパンプスは全国的にも珍しいという。
大きなサイズの靴は、同社の会長が映画「キンキーブーツ」に感銘を受けたことをきっかけに製作を開始。映画では、女性の派手な衣装とメークに身を包む「ドラァグクイーン」専用のセクシーなブーツ作りで靴工場が再起を狙う。昨年同ブランドを立ち上げ、本格的に販売を始めた。
「職人と言い合いになったこともあった」。企画担当の福原千江見さん(51)は振り返り、苦笑する。男性と女性では足の甲や幅が異なり、女性用のパンプスをただ大きくしただけでは男性の足には合わない。ヒールが付いた靴は、体重に耐える強度も求められた。
実際に靴を作る職人の性的少数者への理解も課題になった。パンプスは女性用のイメージが強い。「こんな大きな靴誰が履くねん」と疑問視する声も聞かれたという。製造を担う三浦化学工業所(同市長田区)の部長、三浦英旭さん(45)も「パンプスは女性が履くもの」と思い込んでいた。
完成した靴を自分で試しても、三浦さんは「本当にこれでよいのか?」と自信が持てなかった。しかし、実際にトランスジェンダーの女性らに試着してもらうと、「今までなかった」「おしゃれの幅が広がる」と喜んでくれた。凝り固まっていた考え方がほぐれていった。
ウィズラストはオンラインのみの販売だが、4月の「東京レインボープライド」や、5月の「神戸レインボーフェスタ」といったイベントに度々出展。トランスジェンダーだけでなく、ファッションとして楽しみたい男性や、平均より足の大きな女性にも好評という。
三浦さんは「『やっと出合えた』と靴で感動してもらえたら」。福原さんは「おしゃれや好みの色を諦めず、痛みを我慢しないでほしい」と思いを込める。
靴に悩みを抱えている全ての人へ商品の情報が届くよう、交流サイト(SNS)での広報にも力を入れる。公式サイトには、ブランドへの思いをこうつづる。
「生きることにワクワクしている。自分たちの好きなヒールを履く。自分たちの着たいものを着る。そんなあなたの自己表現の力になりたい」
(名倉あかり)
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