第101回全国高校野球選手権大会は6日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。全国の地方大会を勝ち抜いた49校が、令和初の頂点を目指す。兵庫代表の明石商は、西兵庫大会を制した昨夏に続き2年連続2度目の出場。投打にハイレベルな戦力がそろい、創部初の4強入りを果たした今春の選抜大会に続く躍進を期す。(長江優咲、尾藤央一)
明石商は初出場だった昨夏の甲子園大会は延長の末に初戦敗退。身上の粘り強さを武器に、夏の初勝利から上位進出をにらむ。
注目は、最速149キロの右腕中森とリードオフマン来田の2年生コンビ。昨秋から背番号1を担う中森は1失点完投した兵庫大会決勝で、自己最速を1キロ更新。21回2/3で奪三振は30個に上り、経験を積んだ春を越え、直球の威力が増した。来田は今春の選抜大会準々決勝、智弁和歌山戦で、先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を放つ離れ業。兵庫大会は打率3割2分の好打に加え、4盗塁と俊足でかき回した。
2番水上、3番重宮主将、4番安藤の上位陣も頼もしい。中でも安藤は兵庫大会で打率5割2分4厘、長打6本。チームトップの14打点で主砲の役目を果たした。「明商野球」の根幹の犠打飛は1試合平均2・86個。四死球は1試合平均6・29個と出色の選球眼を誇る。
投手陣は中森のほか、左腕杉戸や溝尾が台頭。ともに完投能力を備え、2年生エースを支える。昨秋の近畿大会で主戦格の投球を見せた横手投げ右腕宮口も甲子園大会から復帰し、厚みが増した。
「誰が出ても個々が役割を果たして戦えるのが強み」と重宮主将。兵庫大会では選抜から新たに7人がベンチ入りし、熾烈(しれつ)な競争を経てチーム力が向上している。部員111人一丸で、全国制覇を目指す。