神明あかふじ米大会
神明あかふじ米第32回兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会・但馬ブロック(但馬少年野球連盟、神戸新聞社など主催)の最終日が19日、新温泉町湯の健康公園グラウンドであった。決勝は八鹿ジュニアベースボールクラブが12-0で和田山ファイターズを破り、初の優勝を手にした。両チームは7月下旬に神戸市で開かれる本大会に出場する。
昨年秋に新チームになって以降、但馬地域の各大会を総なめにしてきた八鹿。決勝戦では、計8回の盗塁を重ねた積極的な走塁が効果的だった。
一回表1死満塁で、右翼前に2点適時打を放った森本歩叶選手は「苦手な高めの球にあえて挑んだ」。その後も打線が奮起し、一回で一挙7点をリードし、その後も点差を広げた。半面、和田山は失策や犠打で出塁するが、八鹿の満田惇志投手を崩せなかった。
八鹿の藤田英樹監督は自らが小学6年生だったとき、本大会出場を逃しており、「子どもたちに同じ思いを味わせたくなかった」とほっとした表情。「大会中に目立ったバントのミスを減らし、本大会でも大量得点で勝ち進めたい」と田中朝陽主将は意気込んだ。
一方、鋭い打球を何度も放つも、相手の好守に阻まれた和田山。「調子が良くても悪くてもチームで第一声は自分が出すと決めている」という野中凌仁主将を中心に声を掛け合った。「最後まで諦めている選手はいなかった」と仲間をたたえ、本大会での雪辱を誓っていた。(末吉佳希)
【準決勝】
但東ビーバーズ
000 220 0=4
100 410 X=6
和田山ファイターズ
(但)川中、平岡-稲木、川中(和)仁井田-細見▽本塁打 仁井田(和)
田鶴野クレインズ
200 000 0=2
000 104 X=5
八鹿ジュニアベースボールクラブ
(田)金谷壱幸、真野、金谷壱幸、秦謙-秦謙、安井(八)満田、藤田翔-藤田悠▽三塁打 金谷壱幸(田)▽二塁打 松田(八)
【決勝】
八鹿ジュニアベースボールクラブ
732=12
000=0
和田山ファイターズ
(3回コールド)
(八)満田-藤田悠(和)中島諒-細見▽本塁打 才木(八)▽二塁打 小林(八)