神明あかふじ米大会
神明あかふじ米・第34回兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会(県軟式野球連盟、神戸新聞社主催)摂丹ブロック大会は、ウッディボーイズイースト(三田)が味間少年野球団(丹波篠山)に3-1で競り勝ち、3年ぶりに優勝した。両チームは、7月30日からG7スタジアム神戸(神戸市須磨区)などで開幕する本大会に出場する。(川村岳也、那谷享平、小森有喜)
摂丹大会最終日は21日、今田グラウンド(丹波篠山市今田町今田新田)で準決勝と決勝の3試合が行われた。
準決勝には三田と丹波から各1チーム、丹波篠山から2チームが出場。味間少年野球団は初回から得点を重ね、青垣レンジャーズ(丹波)に7-1で勝利した。ウッディボーイズイーストは本塁打を3本放つなど長打で圧倒し、西紀少年野球団(丹波篠山)に15-0でコールド勝ちした。
決勝戦では、ウッディボーイズイーストが効果的に加点し、粘る味間少年野球団を振り切った。
▽準決勝
味間少年野球団(丹波篠山)
400120│7
010000│1
青垣レンジャーズ(丹波)
(味)森、團野-志賀(青)足立慎、足立海-足立海、下野耕▽二塁打 雪岡将(味)
ウッディボーイズイースト(三田)
32208│15
00000│0
西紀少年野球団(丹波篠山)
(5回コールド)
(ウ)笹崎、白木-小中、笹崎(西)山本、和田、山本、山名大-松本▽本塁打 白木、中川、有田(以上ウ)▽二塁打 有田、小中、笹崎(以上ウ)山名大、岡澤(以上西)
▽決勝
ウッディボーイズイースト(三田)
010101│3
010000│1
味間少年野球団(丹波篠山)
(ウ)前田、白木、前田-笹崎(味)雪岡将、團野、大木-志賀▽二塁打 近藤(ウ)
▼ウッディボーイズイースト 前田・笹崎バッテリー躍動
○…準決勝で敗退した昨年の摂丹大会の悔しさを胸に、決勝に臨んだ。試合をつくったのは、昨年の大会を経験した前田大輔投手(6年)、主将の笹崎陽生(はるき)捕手(同)のバッテリーだ。
笹崎捕手は一回、鋭い送球で盗塁を阻止。続いて出塁した走者には、あえて4連続のけん制球を前田投手に要求、飛び出した走者をアウトに仕留めた。
一方の前田投手。雨だった昨年の準決勝では、ピンチでボールがすっぽ抜け、サヨナラ負けを喫した。「今年こそ絶対に優勝する」と、投球術を磨いてきた。決勝でもコントロールがさえ、打たせて取るピッチングで打者をほんろうした。
7番の坂口慶選手(同)は二、四回、いずれも三塁に走者を置く場面で打席が回ってきた。ベンチのサインは「転がせ」。しっかりと内野ゴロを打ち、貴重な打点を挙げた。守備でも四回、ファウルフライに飛びついて好捕。本塁を狙った相手走者も刺した。
試合後、喜びを爆発させた選手たち。笹崎捕手は「本大会でも優勝したい」と意気込んだ。(小森有喜)
▼西紀少年野球団 随所に光った気迫の好守
○…2回戦で逆転勝ちを収め、波に乗っていた。しかし、四死球やエラーなどが響き、最後まで流れを引き戻せなかった。
随所に光るプレーはあった。二回、松本心捕手(4年)が、大きくリードを取っていた三塁走者をけん制球で刺した。四回には、サードを守る和田昂大(こうだい)主将(6年)がジャンピングキャッチ。その後も、内野手の好守が続いて三者凡退に仕留めると、ベンチは大盛り上がり。序盤で2本の二塁打が出るなど、チャンスはつくったものの1点が遠かった。
「初回から点を取られて、やられてしまった」と肩を落とした和田主将。それでも選手たちは最後まであきらめず、声をからして仲間を鼓舞した。(小森有喜)
2022/5/23