神明あかふじ米大会
「神明あかふじ米・第35回兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会」(県軟式野球連盟、神戸新聞社主催)の阪神ブロック大会が13、14日、甲子園浜野球場(西宮市甲子園浜2)であった。各地区予選を勝ち上がった8チームが参加。決勝は成徳イーグルス(尼崎)が金少クラブ(同)を10-0の四回コールドで破り、優勝した。3位の鳴尾東ビクターズ(西宮)が他大会の日程の関係で辞退したため、今津ファイターズ(同)を含む3チームが8月5日からG7スタジアム神戸(神戸市須磨区)などで開かれる本大会に出場する。(浮田志保、池田大介、村上貴浩)
決勝では、準決勝を三回コールド勝ちして勢いに乗る成徳イーグルスが初回から猛攻を仕掛けた。相手のミスを突き連続安打で一挙5得点と先制すると、二回裏も二塁打などで2点を奪い、リードを大きく広げた。守っては、ともに6年でエースの成田宗士朗投手と石橋侑真主将が、金少クラブ打線を完封リレー。内野陣を中心に、鍛えられた堅い守備で流れを渡さず、四回裏には二塁打を皮切りに安打を重ね、3点を加えて試合を決めた。
阪神間の頂点に輝いた成徳ナインはベンチに駆け寄って喜びを分かち合い、スタンドからは雄姿をたたえる歓声が湧いた。成田投手は打っても3打数3安打と活躍。「落ち着いて試合に挑め、振る瞬間には打てる自信があった」と振り返った。週3日の練習のほか、自主練習にも取り組むストイックなチーム。石橋主将は「一球一球大事にして本大会で優勝を目指す」と力を込めた。
一方、準決勝では投打がかみ合った金少クラブだったが、決勝ではいきなり5点を先制される苦しい展開に。それでも諦めムードにはならなかった。「投手を後押しするために必死だった」と、5年生で試合に出場する2人のうちの1人、浜田漸選手。三回裏に右中間へと放たれた球を猛然とダッシュし、ダイビングキャッチする守備を見せ、重い空気に包まれつつあったチームを鼓舞した。
だが、長打に好走塁を絡め着実に加点する成徳を前に、力尽きた。「つらい時こそ声出しを」のモットーを掲げてきたが「緊張していたからなのか、選手から声が出なかった」と6年の藤大陽主将。敗戦を糧に「どこが実力不足なのかをみんなが考えて自主的に練習することで、大勝負で勝ちきれるようになるはず」とチームの再起を期した。
▽準決勝
金少クラブ(尼崎)
002040│6
000101│2
今津ファイターズ(西宮)
(金)木島-橋本(今)樋口、今村、西村-松浦▽二塁打 藤2、木島(金)永岡(今)▽本塁打 樋口(今)
成徳イーグルス(尼崎)
263│11
000│0
鳴尾東ビクターズ(西宮)
(3回コールド)
(成)成田-池田(鳴)梶本-秋吉▽二塁打 石橋、成田(成)▽三塁打 東岡(成)
▽3位決定戦
今津ファイターズ(西宮)
112010│5
13004×│8
鳴尾東ビクターズ(西宮)
(今)西村、渥美、今村、樋口、西村-松浦(鳴)福井、春山、杉本-春山、川越▽二塁打 岩崎(今)小坂、川越(鳴)▽三塁打 福井(鳴)本塁打 井上(鳴)
▽決勝
金少クラブ(尼崎)
0000│0
5203│10
成徳イーグルス(尼崎)
(4回コールド)
(金)橋本、藤-木島、橋本(成)成田、石橋-池田▽二塁打 池田、東岡、道下(成)
2023/5/16









