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神明あかふじ米大会

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初優勝を果たし歓喜する枝吉の選手たち=いずれもほっともっとフィールド神戸(撮影・大田将之)
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初優勝を果たし歓喜する枝吉の選手たち=いずれもほっともっとフィールド神戸(撮影・大田将之)

<神明あかふじ米 第36回 兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会>最終日 猛攻で枝吉が初優勝 先制して主導権、投打かみ合う

 ▽決勝

枝吉パワーズ(神戸)

401031│9

000100│1

洲本三熊クラブ(淡路)

 【評】枝吉パワーズは打線がつながり、9得点を奪った。一回に4点を先制すると、三回に辻選手の犠飛で追加点。五回には集中打で3点を取り、試合を決めた。

 洲本三熊クラブは、気迫のプレーを見せるも、相手投手を打ち崩せなかった。

 先取点からつくった流れを渡さなかった。枝吉パワーズは決勝でも投打がかみ合い、初の栄冠に輝いた。

 大会4試合すべてで先制点を挙げた。中村憲二監督は「どこからでもチャンスがつくれて得点できるのがチームの特徴。良いリズムに乗れた」と振り返る。

 勝負どころでの集中力も光った。同じ神戸地区の花谷少年野球部との準決勝は、一度リードを許すも集中打で逆転。サヨナラ負けの危機も冷静なプレーで逃げ切った。選手たちで次の場面を想定して対応できる練習を重ねたといい、中村監督は「大会を通して成果を出せた」とたたえた。

 決勝では、一回に4番の松浦歩翔主将(6年)と8番の和田真翔(まなと)選手(6年)の適時打で4点を先取。和田選手は「絶対にランナーをかえしたかった」。

 先発した上村彪(ひょう)投手(6年)は4回1失点の好投。「捕手が構えたコースにしっかり投げられた」と汗をぬぐった。五回からは上塘公葉(かみともきみは)選手(6年)が、5三振を奪い締めくくった。上塘選手は「打撃が線になって流れをつくり、さらに強くなれるようになりたい」と、さらなる躍進を誓った。(長沢伸一)

▼洲本三熊クラブが準V 副主将が適時打、チーム鼓舞

 ○…優勝を狙った洲本三熊クラブだったが、決勝戦は終始追いかける苦しい展開が続いた。それでも、この日不在だった主将に代わり、守居薫成副主将(6年)がバッティングでナインを鼓舞。「楽しく。後悔のないように」の言葉通り、最後まで粘り強く戦った。

 枝吉の猛攻撃に一時、チームの気持ちは沈みかけた。守居副主将は「相手の勢いを抑えきれず、失点したときの声かけが足りなかった」と悔やむ。だが四回、「流れを変える」と木下順平選手(6年)が三塁打を放ち、守居副主将の適時打で1点を奪った。

 昨年から打撃強化に力を入れた。木下選手は「格上の相手に良い経験ができた」と話し、後輩に来年の優勝を託した。(井筒裕美)

〈MVP〉松浦歩翔選手 枝吉パワーズ

 今大会は9打数7安打と圧倒的な打力でチームの優勝をたぐりよせた。決勝でも3安打3打点の活躍。「100点満点のバッティングができた」とはにかんだ。

 主将として、捕手として、意識的に声を出し、士気を高めた。「打撃から流れをつくり、めりはりのある野球ができた」。ナインに目をやり、誇らしげに語った。(記事・竜門和諒、撮影・大田将之)

2024/8/12
 

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