企業風土は変わったか ー検証 JR西日本
希望に満ちた瞳が式辞を述べる社長の山崎正夫をみつめた。四月二日。午前と午後に分けて開かれたJR西日本の入社式。「お客さまのかけがえのない尊い命をお預かりしている責任を自覚し…」。尼崎事故後に定めた企業理念と安全憲章を唱和する声が本社会議室に響いた。
今春の採用数は、過去最多となった前年と同水準の千九十六人。事故を機に技術継承の不十分さが問題として浮上し、JR西は新卒採用数を昨年度から数百人規模で増やした。併せて年二回、契約社員の正社員登用も始めた。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。