人はミスをする 鉄道の安全はいま

全日空の安全教育センターのフロア。失敗を体験する研修に取り組む=東京都大田区(全日空提供)
失敗を体験するコーナーがある-。そう聞いて、東京都大田区の「ANAグループ安全教育センター」を訪れた。全日本空輸(全日空)がつくった研修施設だ。ちょうどグループ会社の新入社員が研修中で、一緒に「失敗体験」に挑んだ。
座席に着く。正面の画面にカタカナが1文字だけ表示される。副センター長で講師役の浅野登さん(62)が説明した。「ヒ、コ、ウ、キのどれかが出たら、手元のボタンを押してください」。簡単な動作だったが、終わってみると、参加者13人で5・1%のエラー(失敗)率だった。新人社員から「意外に高いなあ」の声が上がった。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。