
「若い世代で石巻の水産加工業を変えたい」と話す平塚隆一郎社長=宮城県石巻市、山徳平塚水産
宮城県の石巻湾に臨む水産加工団地では、真新しい工場が立ち並ぶ。津波で壊滅的な打撃を受けたが、昨年から操業再開が相次いでいる。その一角で山徳(やまとく)平塚水産(宮城県石巻市)社長、平塚隆一郎(54)が力を込めた。「震災前に戻すだけではじり貧。被災を機に業界を変えていきたい」
津波で全壊した工場は昨年8月に再開。補助金で震災前と同規模に再建できたが、「過剰な設備投資は経営を圧迫する」と設備は7分の1に減らした。単純な加工は外注に出し、従業員は3分の1の12人となった。
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