チェック 京大・山中教授「神戸マラソン、完走したい」2014/11/15

 第4回神戸マラソン(神戸新聞社共催)に、フレンドシップランナーとして初めて出場するノーベル医学生理学賞受賞者の山中伸弥・京都大教授(52)が、神戸新聞社の取材に応じた。教授にとって神戸は大学時代を過ごした思い出の街。阪神・淡路大震災から20年になろうとしていることに触れ、「力強く復興してきた神戸を感じながら走りたい」と語った。1週間後の23日に開催される。(金井恒幸)

 山中教授は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発し、2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した。

 神戸大出身で、ラグビー部に所属。今年9月にiPS細胞を使った世界初の移植手術を行った理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市中央区)に技術協力するなど、神戸とはゆかりが深い。

 「神戸はハイカラだし、海と山が近くて景色が美しい。進学に際してあこがれがあった。ラグビー部の練習場や神戸大、下宿の間を走ったことが懐かしい」と目を細める。

 震災時は米国で研究していたが、「人ごとではなく、ダメージを受けた」と振り返り、「神戸の復興に負けないように完走したい」と述べた。

 これまで大阪、京都などでフルマラソンを経験し、最高タイムは4時間3分台。「過去最高のタイムを上回るのが目標」と意気込み、京大近くの鴨川で走り体調を整えているという。「海沿いの風景や、明石海峡大橋などを見ながら走るのが一番の楽しみ。大学の同級生や先輩後輩と、ランナーとして出会えたら」と期待している。

 
 

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