抜けるような青空の下、23日に開かれた第4回神戸マラソン。フル、クオーター合わせて1万9380人のランナーが震災20年目の街を駆け抜け、完走率は97%を超えました。
大会中、運営を支えたのは総勢7500人のボランティア。手話通訳を担当した50代の男性は、活動を通して、あらためて「感謝と友情」を感じたといいます。男性から届いたメールを紹介します。
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今日、第4関門で手話通訳兼走路要員ボランティアとして、神戸マラソンに参加しました。友人が聴覚障害者ということもあり、ドキドキしながら通過を待つとともに、紙コップなどの回収をしていました。
その時、背後から肩を「ポン」とたたくランナーがいました。その人は、「ありがとう」と手話で語りながら走っていきました。
私の背中には「手話通訳」と書いてあり、おそらくそれを見て感謝を伝えたかったのかなと思います。その気遣いに私の方こそ感謝したいと思いました。
その後、友人も元気に通過し、手話通訳としての仕事はありませんでしたが、何か心から「友情と感謝」を感じました。あの走り去った方に「ありがとう」と、手話で伝えたら-と思っています。