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ゴールした田口誠さん。「神戸市民の思いと全国の支援で神戸は復興できた」=神戸市須磨区(撮影・中西大二) 「『いい走り!』という声援がうれしかった」と話す松井敦嗣さん(撮影・峰大二郎)=神戸市中央区港島中町6 阪神・淡路大震災からの復興の象徴「ひまわり」をイメージした黄色い手袋がスタート前に配られ、2万人のランナーが両手を掲げて「感謝と友情」を表現した=23日、神戸市中央区磯辺通4(撮影・峰大二郎)
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ゴールした田口誠さん。「神戸市民の思いと全国の支援で神戸は復興できた」=神戸市須磨区(撮影・中西大二)

「『いい走り!』という声援がうれしかった」と話す松井敦嗣さん(撮影・峰大二郎)=神戸市中央区港島中町6

阪神・淡路大震災からの復興の象徴「ひまわり」をイメージした黄色い手袋がスタート前に配られ、2万人のランナーが両手を掲げて「感謝と友情」を表現した=23日、神戸市中央区磯辺通4(撮影・峰大二郎)

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  • 「『いい走り!』という声援がうれしかった」と話す松井敦嗣さん(撮影・峰大二郎)=神戸市中央区港島中町6
  • 阪神・淡路大震災からの復興の象徴「ひまわり」をイメージした黄色い手袋がスタート前に配られ、2万人のランナーが両手を掲げて「感謝と友情」を表現した=23日、神戸市中央区磯辺通4(撮影・峰大二郎)

ゴールした田口誠さん。「神戸市民の思いと全国の支援で神戸は復興できた」=神戸市須磨区(撮影・中西大二) 「『いい走り!』という声援がうれしかった」と話す松井敦嗣さん(撮影・峰大二郎)=神戸市中央区港島中町6 阪神・淡路大震災からの復興の象徴「ひまわり」をイメージした黄色い手袋がスタート前に配られ、2万人のランナーが両手を掲げて「感謝と友情」を表現した=23日、神戸市中央区磯辺通4(撮影・峰大二郎)

ゴールした田口誠さん。「神戸市民の思いと全国の支援で神戸は復興できた」=神戸市須磨区(撮影・中西大二)

「『いい走り!』という声援がうれしかった」と話す松井敦嗣さん(撮影・峰大二郎)=神戸市中央区港島中町6

阪神・淡路大震災からの復興の象徴「ひまわり」をイメージした黄色い手袋がスタート前に配られ、2万人のランナーが両手を掲げて「感謝と友情」を表現した=23日、神戸市中央区磯辺通4(撮影・峰大二郎)

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  • 「『いい走り!』という声援がうれしかった」と話す松井敦嗣さん(撮影・峰大二郎)=神戸市中央区港島中町6
  • 阪神・淡路大震災からの復興の象徴「ひまわり」をイメージした黄色い手袋がスタート前に配られ、2万人のランナーが両手を掲げて「感謝と友情」を表現した=23日、神戸市中央区磯辺通4(撮影・峰大二郎)

 阪神・淡路大震災から20年目を迎え、復興への感謝の思いが込められた第4回神戸マラソン。あの日、多くの人々が悲しみに打ちのめされた。一方で、優しさやいつくしみ、生きていく強い気持ちが生まれた日でもあった。沿道の温かい声援を受け、ランナーたちは神戸の街を駆け抜けた。「20年目のありがとう」を胸に。(金 旻革)

 「『泉、頑張れ!』と見ず知らずの人が声を掛けてくれた。神戸のいいところが全部見えた気がした」。神戸市長田区の会社員、山本泉さん(27)はフルマラソンを走り切り、晴れやかな笑顔を見せた。

 あの日、突き上げる揺れに目を覚ました。今も住む実家マンションは無事だったが、北側の住宅地には赤い炎が広がっていた。車で須磨海岸へ避難し、国道2号沿いに車を止めて一夜を明かした。

 コースである同海岸を通り、静かに更けた夜を思い出した。「こんなに楽しい大会ができる街に復興してくれてありがとう」。自然と言葉があふれた。

    ◆

 クオーターに出場した同市兵庫区湊川町10の会社員、田口誠さん(45)は震災で友人2人を亡くした。「頑張って走ったのが2人に届いたと思う」

 1994年の大みそか、高校の友人の女性2人と関西空港で初日の出を見た。仕事の悩み、将来の結婚。初めて本音を吐露し合った。「お互い頑張ろうな」と笑顔で別れたのが最後となった。

 自分だけ生き残った罪悪感がぬぐえなかった。仕事を辞め、うっ屈した日々が続いたが、友人の励ましや復興する街が気持ちを前向きにしてくれた。「2人の分まで生きたい。家族や友人との今を大切に過ごしていきたい」と力を込めた。

    ◆

 明石市朝霧南町2の神戸学院大4年松井敦嗣(あつし)さん(21)は、防災教育を学び、幼稚園や小中学校で防災の大切さを伝える出前授業を続ける。

 震災当時は2歳。同市の実家は無事だったが、暗い、怖い印象がおぼろげに残っている。小学校で毎年ある避難訓練に参加し、震災の映像を見るにつれ、「経験を伝えなければ」と感じ始めた。

 復興への感謝の思いを伝えたくて参加した神戸マラソンは「沿道の後押しで走り切れた。逆に感謝することばかりでした」。

 来春、兵庫県警察学校に入校する。「人と人のつながりの大切さを神戸マラソンで実感できた。警察官になって、この街を守っていきたい」と誓った。

2014/11/24
 

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