年々厳しさを増す喫煙者を取り巻く環境。特に昨年4月に改正健康増進法により飲食店等での喫煙が禁じられてからは、都市圏では家から一歩出るとほとんどたばこを吸える場所が無くなってしまった。
今SNS上ではそんな状況にもかかわらず東京・渋谷にオープンした全席喫煙可のカフェに大きな注目が集まっている。
「渋谷で全席喫煙可のカフェを開きます!
長い間準備してきましたが、ようやく明日オープンです。紙巻たばこはもちろん、葉巻でも何でもOK!座ってコーヒーを飲みながらゆっくり煙草を嗜む、喫煙者だけの至福をぜひ当店で!」
喫煙カフェ「LIGHTERS」開店を宣言したのは「愛煙党」代表として活動する渡久地ゆうきさん(@smokers_party)。
そう、一般飲食店での喫煙は禁じられたが例外措置としてシガーバーなど喫煙を目的とする店舗では従来通り喫煙が可能なのだ。肩身が狭い喫煙者の憩いの場所を作ろうという渡久地さんの試みに対し、SNSユーザー達からは
「僕はタバコを吸わないがこの試みは良いと思う
タバコを吸う自由もあって然るべきだし嫌いな人は入らなければ良いだけ」
「愛煙家ではありませんが、素晴らしいの一言です。
タバコが悪の権現みたくされていたのは、正直面白くありません。
分別をわきまえて嗜む分には、むしろ賛成です。
皆様の憩いの場所にならん事を!!」
「うちの近くにもそういうカフェありますね
自分は喫煙者では無いですけど、堂々と喫煙者が吸える場所は大事だと思います。
ダメなところは増えるのに大丈夫な場所が減るとめんどくせえって路上で吸う人出てきますもんね…」
など数々の称賛のコメントが寄せられている。渡久地さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):今回、出店をお決めになったきっかけは?
渡久地:もともと自分自身が愛煙家で、たばこを吸える場所が一方的に減らされていく現状に疑問を感じていました。吸わない人に配慮することは当然のこととして、一方で吸う人のための場所を確保することも必要だと考えており、実際にそのような主張を掲げて選挙に出馬したりもしました。当選はしませんでしたが選挙をキッカケに多くの愛煙家のみなさまから応援の声を頂けて、それが大きな後押しとなって今回の喫煙目的カフェの出店につながりました。
中将:お店作りにあたりこだわられたポイントをお聞かせください。
渡久地:メニューはすべて喫煙者の目線で考えられており、コーヒーも多くの方の協力を得ながら、より煙草に合う味を求めた末に完成したものになります。また、店内では換気にとても力を入れており、店内にいるお客様が煙たさを感じないように作られています。
中将:渡久地さんの投稿に、喫煙者の方のみならず非喫煙者の方からも数々の称賛のコメントが寄せられました。
渡久地:本当に多くの愛煙家のみなさまから、喜びの声をいただき、すごく嬉しかったです。また、たばこを吸わない方からもお店を評価する声をいただき、やはり「吸わない人に配慮しつつ、吸う人の為の空間を作る」といった、お店のコンセプトがSNSでの反響に繋がったのかなと思います。
◇ ◇
筆者もたばこは嗜まないが、嫌煙家による一方的な批判、要求によって迫害にも等しい禁煙政策が進められることには一種の恐怖を感じていた。人間本来の自由とはなんぞやと考えた時、誰にも迷惑をかけず喫煙者と非喫煙者の棲み分けをはかる「LIGHTERS」のような店舗は非常に重要な存在だと感じた。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
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