
一口サイズのスイカを食べ比べる参加者たち=姫路市農業振興センター
照りつける太陽の下、一面に広がるスイカ畑-。戦前から戦後にかけ、姫路市北東部にある山田町の原風景だったという。全国へ出荷する一大産地だったが、時代とともに農家が減り、山田町産のスイカは「幻」の域にまで姿を消した-はずだった。この夏、山田町を訪ねてみると、まちおこしの目玉として、再びスイカ栽培を盛んにしようと、住民たちが取り組んでいた。甘い果肉と産地復活の夢がぎっしり詰まった〝山田スイカ〟の今を取材した。
盛夏の7月下旬、山田町にある市農業振興センターで、地元でとれたスイカずくめのイベントが開かれた。大人から子どもまで約60人が集まり、10キロを超える大玉の重さ当てクイズなどを楽しんだ。
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