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続く苦境 それでも前へ

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 東日本大震災から4年が経過した。各地で復興が進められているが、地震、津波の被害だけでなく、放射能汚染との戦いが、その足取りを鈍らせている。

 中でも東京電力福島第1原発がある福島県では、立ち入り制限や風評被害などの困難が続く。県内外への避難を余儀なくされている人は3月現在、約12万人に上る。

 それでも現地には、地域に根を下ろし、まちの再生を期す人々がいる。避難指示区域となっている南相馬市小高区で昨年末、食堂を開業させた和田智行さん(38)は「ここはまだ非日常が続いている。だからこそ、今はばらばらになった住民が顔を合わせ、震災前の日常に戻れる場が必要とされてるんです」

 ふるさとを取り戻したい-。目に見えない脅威とともに、懸命に生きる人たちの思いがレンズ越しに伝わった。(映像写真部 小林良多)

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