高校野球兵庫大会 白球に恋して1世紀

「カキーン」。金属バットの甲高い響きが耳を突く。歓声とため息が交錯する。兵庫の「夏」が熱を帯びている。
甲子園球場を舞台にした全国高校野球大会は今夏、起源とする全国中等学校優勝野球大会(1915年、大阪・豊中)から数えて、100年の節目を迎える。地元代表の座を争う兵庫大会も、一球に泣き、一球に笑って1世紀。戦争による空白もあったが、7校で産声を上げた舞台に今年は162校が立った。
お膝元兵庫といえども、甲子園に出場できるのは1校のみ。炎天下、白球を追う選手がいて、その一挙一動を見守る人たちがいる。球場内外で繰り広げられる無数のドラマ。誰しも心に焼き付く瞬間がある。(映像写真部取材班)