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自転車ルール新時代 思いやりペダルに乗せて

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 高額賠償相次ぐ自転車事故へどう備えますか? そんな保険勧誘のチラシを目にすることが増えた。10月から兵庫県内の自転車利用者は、対人保障がある保険の加入が条例で義務付け(罰則なし)られる。

 2年前の県の調査では、県内の保険加入率は約24%。4月から始まった「ひょうごのけんみん自転車保険」には計約3万5千件(8月末現在)の申し込みがあり、義務化直前になって加入する人も少なくないという。

 自転車利用者が“備え”に関心を寄せる中、兵庫県警も事故抑止に向けた取り組みに力を入れる。県内の事故件数は2004年を境に減少傾向にあるが、対歩行者の事故件数(14年)は10年前と比べて2倍近くに増加しているからだ。

 6月から改正道交法が施行。自転車でも飲酒運転など、14項目の危険行為を犯すと講習や罰金が科せられるようになった。傘を手に持って運転すると、安全運転義務違反と判断される恐れがあるため、レインウエアを買い求める人も増えている。

 県警交通企画課の枡田教利管理官は「今や自転車は『交通弱者』ではない。安全運転の推進に向け、取り締まりを通じてルールの周知を図っていきたい」と話している。(映像写真部 風斗雅博)

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