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開港記念絵図 神戸港150年鳥の目で(2017年)

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 神戸港開港150年目を記念し、鳥瞰(ちょうかん)図絵師の青山大介さん(40)=神戸市西区=がこのほど、開港当時と現在の神戸を描いた絵図2枚を仕上げた。現在、神戸市役所1号館24階展望ロビーに展示中。ミナト神戸の変遷が鳥の目線で眺められる。

 青山さんは阪神・淡路大震災で同市長田区にあった自宅が全壊し、避難所生活を経験。自身の技で故郷の復興を描き記録して恩返しを-と、神戸市街地の精緻な作品づくりを続けている。

 開港時の絵図は古文書や古地図、当時の写真などを参考に約5カ月で完成。田畑や現在の三宮・フラワーロードを流れる生田川、旧居留地の造成工事が見て取れる。現在の絵図は過去の作品を基に、新たに登場した建物などは空撮や自転車を使った観察で描き足した。窓の数や屋上に設置されたエアコン室外機まで正確に再現している。

 青山さんは「神戸は戦災や震災を経て時代とともに変わっていった。2枚を見比べて150年の年月を想像し楽しんでもらえれば」と話す。

(映像写真部 中西大二)

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