台風19号の被災地を支援しようと、兵庫県の外郭団体「ひょうごボランタリープラザ」(神戸市中央区)の第1弾ボランティアバスが10日夜、長野市に向け出発した。県内から集まった20~80代のボランティア16人が11、12の両日、浸水被害に遭った住宅で災害ごみの撤去などを行い、13日に神戸に戻る予定だ。(竹本拓也)
長野県では、千曲川の堤防の決壊などにより(5日時点で)民家916棟が全壊、2579棟が半壊し、5人が亡くなった。
関西広域連合の割り当て(カウンターパート方式)により、兵庫県は長野県の復旧・復興支援を担うことになった。台風19号の被災地支援に関しては初のボランティアバス実施。同プラザによると、募集を開始した今月3日のうちに定員に達したという。
10日の出発式では、同プラザの高橋守雄所長が「現地での月曜から木曜のボランティア受け入れは今週が最後と聞いている。健康に留意しつつ、被災者のニーズに応えてほしい」とあいさつ。今回参加した西宮市の行政書士の男性(55)は「個人で参加する際にボランティアバスを出してもらえるのはありがたい。寒くなる前にできるだけのお手伝いをしたい」と話した。
兵庫県は県内で活動する5人以上のボランティア団体に交通費や宿泊費(最大20万円)を助成している。カウンターパート方式で長野県での支援のみが適用されていたが、その後、福島県や宮城県などに対象を拡大している。
