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紫電改の実物大模型を見学する北条小学校の児童たち=鶉野飛行場跡
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紫電改の実物大模型を見学する北条小学校の児童たち=鶉野飛行場跡

 身近な平和学習の場として、修学旅行や社会見学で近畿の小中学校が訪れている兵庫県加西市鶉野町の鶉野飛行場跡と周辺の戦争遺跡に、来年度の利用予約が相次いでいる。本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、行き先を変更して来訪するケースが目立ったが、来年度も既に38校が利用を申し出ており、同市はコロナ後にも手応えを感じている。(小日向務)

 11月下旬、加西市の北条小学校6年生が平和学習で鶉野を訪れた。紫電改の実物大模型を見学した後、鶉野平和祈念の碑苑などを訪問し、説明を聞いた。女児(11)は曽祖母(そうそぼ)が空襲の際、溝の中に逃げた-との話を聞いたことがあり、「その時の怖さが少し実感できた」と話した。

 初めて修学旅行の団体が鶉野を訪れたのは9月で、大阪府松原市の中学校だった。当時、鶉野訪問を予定していたのは、同校を含め17校だったが、その後に申し込みが相次ぎ、既に32校が訪れた。本年度内にさらに6校が予定している。

 来年度、修学旅行や社会見学などの利用を申し込んでいる38校のうち、本年度のリピーターが14校で、新規が24校。府県別では、奈良28校(本年度12校)▽京都8校(同2校)▽大阪1校(同4校)▽加西市以外の兵庫県内1校(同15校)。さらに本年度は加西市の5校が鶉野を訪れている。

 同市の担当者は「飛行場跡に加え、さまざまな戦争遺跡が徒歩圏内に残るケースは全国でも少ない」とメリットを強調。市民による市歴史街道ボランティアガイドや、戦史研究家の上谷昭夫さん、北条高校の生徒らが案内役として協力している。平和学習の拠点となる施設の建設も始まっており、来年度は特攻に使われた「九七式艦上攻撃機」の実物大模型も製作される。

 担当者は「既に一定の評価を得ている。宿泊も市内の施設を使う学校が多く、地域の活性化にもつながっている」と歓迎している。

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