北播

  • 印刷
3年前に完成した「鍬渓温泉きすみのの郷」=小野市下来住町
拡大
3年前に完成した「鍬渓温泉きすみのの郷」=小野市下来住町
鍬渓温泉の源泉。400年以上前から湯治客を癒やしてきた=小野市下来住町
拡大
鍬渓温泉の源泉。400年以上前から湯治客を癒やしてきた=小野市下来住町

 400年以上の歴史を持ち、関西最後の秘湯と称される兵庫県小野市下来住町の鍬渓(くわたに)温泉が、営業再開から10日で3年を迎える。「知る人ぞ知る温泉」として地元住民に愛され、再オープン後は支配人の阿江治さん(70)が中心となって経営を続けている。現在は緊急事態宣言の発令で休業を余儀なくされているが「小規模温泉だからこその良さを生かして経営していきたい」と意気込む。(杉山雅崇)

 加東郡誌などによると、地元の鍬渓神社の神託によって1582年に冷泉がわき出し、水浴すると疫病が治った-と伝わる。昭和初期までは温泉旅館があり、内外の来場者でにぎわったが、その後、旅館や湯治客は姿を消した。

 半世紀以上を経て1995年に地元の男性が簡易の脱衣場などを設置して復活させたが、2010年には廃業していた。

 小野市は17年、「最後の秘湯」を復活させようと、1億6千万円をかけて木造平屋の「鍬渓温泉きすみのの郷(さと)」を整備。阿江さんが支配人となり、湧き出る冷泉を岩風呂に引き、加温して提供している。

 再オープンから3年が経過したが、施設の経営状況は安定していない。男女の定員が6人ずつと小規模な浴場のため、客数の大幅な増加が難しいためだ。

 それでも、若年の入湯客は少しずつ増える傾向にあるという。新型コロナでの休業や客足の鈍りが目立つが、阿江さんは知名度の上昇に手応えを感じ、「こじんまりとした風呂は良さでもあるので、粘り強く経営を続けていければ」と話している。

北播
北播の最新
もっと見る

天気(6月17日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 30%

  • 27℃
  • ---℃
  • 20%

  • 30℃
  • ---℃
  • 30%

  • 31℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ