兵庫県小野市の大部地区在住のインドネシア人技能実習生シティ・ヌル・ファディッラーさん（２４）とアデ・ユリアナ・ヌル・サフィトリさん（２１）による写真展が、同市敷地町のコミセンおおべで開かれている。会場には、ひまわりの丘公園（同市浄谷町）のひまわり畑やおおべ桜つづみ回廊の並木など、２人が小野で出会った美しい風景の写真約５０点が並ぶ。８月３１日まで。（杉山雅崇）

　同コミセンでは、同地区在住のインドネシア人技能実習生約３０人向けに、日ごろから日本文化の体験会や、手作りマスク教室などを実施。異文化理解の促進に努めている。

　写真展のきっかけは、職員とシティさんのやりとりだった。住民からもらった野菜で作った料理や、風景の写真をスマホで送っていたシティさん。そのクオリティーの高さに驚いた職員が開催を持ちかけた。写真展にはシティさんの友人で、人物の写真をよく撮っていたアデさんも参加した。

　シティさんの写真は、季節ごとに撮影した桜並木や花々を写した作品が多い。「青空を見るのが大好き」といい、空と草木を調和させた写真が目を引く。アデさんの作品は、日本、インドネシア双方の友人たちが多く登場しており、屈託のない笑顔が印象に残る。

　シティさんは「お休みの度にスマホやカメラで撮っています。日本の風景をこれからも写したい」と話している。

　午前９時～午後９時半。入場無料。コミセンおおべＴＥＬ０７９４・６３・６１００