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開店直後にもかかわらず、ほとんど品物が並んでいない直売所のワゴン=西脇市西田町
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開店直後にもかかわらず、ほとんど品物が並んでいない直売所のワゴン=西脇市西田町

 長引く天候不順を受け、夏野菜の生育に遅れが出ている。日照不足で実がなるペースが鈍り、兵庫県北播磨地域の農産物直売所では近郊の農家が持ち込む野菜が減り、一部品目が品薄になっている。生産者は「これだけの長雨は経験がない」と嘆き、JAも病害や秋以降に収穫を迎える品目の作業遅れにも気をもむ。

 JAみのりが運営する農産物直売所「ふれすこ西脇店」(同県西脇市西田町)。午前7時ごろから、農家が朝に収穫した野菜を持ち込む。だが、例年に比べて作物の集まりは悪い。野菜を持ち込んだ寺尾久夫さん(72)は「あかんな。ほんまにあかん」と首を横に振った。

 寺尾さんはナスやピーマンなど6品種を栽培。「日照時間が少なく、青物の色づきが悪い」といい、長引く悪天候の影響を指摘。「これだけ雨が続くのは初めて。根腐れもある程度覚悟しないと」。

 ふれすこは午前9時にオープンしたが、商品のワゴンには空きが目立った。笹倉延泰店長は出荷が少ない品目の売り場面積を縮小するなどして対応し、「いつもならキュウリだけで台の半分、ピーマンは1台を埋めるが…」と頭を悩ます。

 気象庁が発表したデータによると、8月の西脇市の日照時間は23日までで合計80・5時間。1日平均3・5時間で、昨年までの過去20年間平均(6・3時間)の56%にとどまる。

 野菜の品薄はJA管内の複数の直売所で発生。キャベツやレタスなど、秋以降に収穫する野菜の植え付けも遅れているという。

 一方、同県三木市や加東市で生産が盛んな酒米「山田錦」は出穂期に当たるが、影響は限定的という。担当者は「雨だけで風がないのが幸い。農薬の散布などに遅れは出ているが、収穫までに日照時間を確保できれば問題はない」としている。(伊田雄馬)

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