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車座になって議論する保護者ら=中コミュニティプラザ
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 任期満了に伴う多可町長選、同町議選(定数14)は26日に告示され、31日に投開票される。多可町が直面する最大の課題は人口減少。少子化は教育環境の再整備にも直結し、町は小中学校の統廃合をめぐる議論を加速させている。町内5校の小学校と3校の中学校をどのような姿に再編すべきか。数年後を見据え、地域住民を巻き込んだ議論が続いている。

 6月、多可町の中コミュニティプラザ(中区茂利)で町が開いた住民説明会。就学前の子を持つ親ら7人が参加し、町教育総務課の職員の言葉に耳を傾けた。

 「2020年度、町立中学校で初めて1学年1クラスの学校が出ました」

 生徒、クラス数の表が映し出されたスクリーンを背に、町職員が説明する。学級数「1」、つまり1クラスしかない学年は21年度には2校の3学年に増え、町の試算では、その後も毎年同じ程度発生していくという。

 保護者らは意見を交わした。結婚を機に姫路市から移住したという女性は、来年から長男が中区の小学校に進むという。車座になった参加者の中で、「1学年6学級が当たり前だった姫路に比べ、部活の種類が少ない」と指摘。「中学に進めば、そりが合わない子とも出会う。最低限、クラス替えができる規模は必要では」と話した。

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 「66」

 町教委が事務局を務める「地域の学校教育のあり方を考える会」のホームページ上では、その数字が赤字で大きく強調されている。

 20年度、同町で生まれた新生児は66人。15年ほど前には年間170~190人が生まれていたが、少子化が加速している。「住民説明会で数字を説明すると、一様に驚かれる」(町教育総務課)という。

 町は昨年7月に同会を設置し、委員らが持続可能な教育環境を議論。これまで9回の委員会を重ねた結果、「小学校は引き続き経過を注視し、中学校は3校から中区の1校に統合する方針」(同)が固まり、年度内にまとめる意見書に盛り込むという。

 少子高齢化が影響を与えるのは学校だけにとどまらない。地域コミュニティーや防災力の維持、伝統文化の継承など、むしろ時間の経過により問題は大きくなっていく。「66人」という数字の持つ意味といかに向き合うか。次期町政には大きな課題が課される。(伊田雄馬)

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