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播磨中央公園に展示されている蒸気機関車。静岡県の大井川鐵道に移されることになった=加東市下滝野
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播磨中央公園に展示されている蒸気機関車。静岡県の大井川鐵道に移されることになった=加東市下滝野

 播磨中央公園(兵庫県加東市下滝野)で長年展示されている蒸気機関車(SL)が静岡県のローカル鉄道「大井川鐵道」に移されることになった。車両を管理する加東市は老朽化などの理由で撤去する方針を打ち出していたが、大井川鐵道から車両譲渡の申し入れがあった。同社は観光用などで現在もSLを運行させており、市は「鉄道ファンの思いを尊重する最善策」とし、来春までの移設完了を目指す。(中西大二)

 2日開かれた加東市会総務文教委員会で市が明らかにした。SLはC56形機関車で、1938年に製造された。運行終了後の75年、旧滝野町が国鉄(当時)から借り受け、その後、同公園に展示された。

 設置から半世紀近くを経て車両は傷み、市は「アスベストを含んでいる可能性もある」などの理由で維持は困難と判断。所有者のJR西日本に返還を相談したが、修復と元の場所に戻すことが条件で、約1億円の費用が必要とされた。このため、市は県に撤去費の支援を受け、2021年度予算に計上していた。

 一方、今春の市会委員会で保存を望む議員が「突然の予算化で、事前に十分な説明がなかった」と疑問を呈した。既に議会で可決されていたが、市側は撤去の方向性は変わらないとしつつ「さまざまな対応を考える」としていた。

 その後、経緯を新聞報道などで知った大井川鐵道の関係者から譲渡の申し入れがあった。市はJR西や同社、県と協議を重ねてアスベスト除去や移設の費用などについて調整し、譲渡が決まった。

 同社はSL4台を保有。現在、1台が大井川沿いを運行している。「走行できるかどうか、現段階では心臓部のボイラーの状態など調査しないとわからない」としている。

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