北播

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パイプをたたいてメロディーを奏でるコーナー=多可町中区坂本
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パイプをたたいてメロディーを奏でるコーナー=多可町中区坂本
播州織を内側から照らし、色とりどりの光に包まれる回廊=多可町中区坂本
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播州織を内側から照らし、色とりどりの光に包まれる回廊=多可町中区坂本
本家にも引けを取らないモニュメント=多可町中区坂本
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本家にも引けを取らないモニュメント=多可町中区坂本
「鬼滅の刃」の世界観を再現したコーナー=多可町中区坂本
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「鬼滅の刃」の世界観を再現したコーナー=多可町中区坂本

 兵庫県多可町中区の小さな集落で、地域住民が町おこしのために作り上げたイルミネーションが始まった。坂本の地名にちなみ「サカナリエ」と名付けたイベントは、リサイクルの照明器具を使い、オブジェは近くの野山から間伐した竹で制作。3年目の今年が最後といい、5日にあった点灯式では、約400人が手作りの光の束に心を癒やされた。(伊田雄馬)

 地域活性化事業として、県の補助を受けて2年前にスタート。今年は集落の課題解決に継続的に関わる都市住民を育成する「関係人口活用モデル事業」にも選ばれ、大阪や神戸の在住者も企画段階から加わった。

 会場はスーパーが撤退した跡地。約200平方メートルを使ってオブジェを展開し、100台分の駐車場も設けている。地域住民ら約25人は9月下旬からオンライン会議でレイアウトを練り込み、11月には毎週末、現地での作業に汗を流した。

 オブジェは大工や電器店、鉄工作業員など、住民が得意分野を生かして制作。入り口近くには神戸・メリケンパークの「BE KOBE」にも引けを取らない大きさの「BE TAKA」のモニュメントがあり、ライトに照らされて暗闇に文字が浮かび上がる。

 遠くからでも目立つシンボルツリーは、昨年より3メートル高い8メートル。播州織を柱にまき付け、内側から照らすことで色とりどりの輝きを放つ光の回廊、人気アニメ「鬼滅の刃」の世界観を再現したコーナーなど、住民の創意工夫が随所に感じられる。

 点灯式では、ご当地ヒーロー「タカレンジャー」による寸劇や小学生によるミュージックベル演奏があり、親子連れらがイルミネーション前で記念撮影した。

 使用した発光ダイオードの電球は、各家庭で使用された後、寄付を受けたものがほとんど。村づくり協議会の杉原好洋さんは「60戸ほどしかない坂本町でもこれだけのものが作れる。集落の底力を示せた」と満足げな表情だった。

 入場、駐車場は無料。点灯は午後5時半~11時で、来年1月29日まで。

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