所得税などの確定申告が2月16日に始まるのを前に、e-Tax(イータックス)の利用促進キャンペーンが27日、兵庫県加西市であり、三宅酒造(同市中野町)の7代目蔵元、三宅文佳さん(28)が同酒造でスマホから手続きを体験した。
e-Taxはパソコンなどで手続きができ、2年前からはスマホからも申告が可能になった。今年から、スマホのカメラで源泉徴収票の読み取りができるなど新たな機能が追加されている。
国が進める行政手続きのオンライン化などや、新型コロナウイルスの感染防止で、対面での手続きを避けるため、全国でe-Taxの利用が呼び掛けられている。個人事業者や2千万円を超える給与所得者らが対象となる上、医療費控除や、ふるさと納税の寄付で申請が必要なケースがある。
今回は、社税務署が三宅さんにキャンペーンへの協力を依頼し、実現した。三宅さんは同市や加西署の飲酒運転撲滅キャンペーンにも協力している。模擬データを使って申告体験をした三宅さんは「案内に沿って進むだけで思ったより簡単だった。感染対策にもなるので利用してほしい」と呼び掛けた。(小日向務)
