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1万枚を超えるキルトのパッチワークで埋め尽くされる田んぼ=西脇市鹿野町
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1万枚を超えるキルトのパッチワークで埋め尽くされる田んぼ=西脇市鹿野町

 昨年3月に亡くなった兵庫県西脇市の播州織キルト作家、小東風彩(ふうさい)さん(享年70)の教え子らの作品をつなぎ合わせた巨大パッチワークが、同市鹿野町の田んぼに飾られている。糸巻き柄の約1万1千枚をつなげた1枚は縦32メートル、横28メートルで、田んぼをすっぽりと覆う。パステルカラーの播州織が春の日差しに映え、沿道を通る人の視線を集めている。

 小東さんは同市で教室「キルトあーと彩土里(いろどり)」を営んでいた。展示した巨大パッチワークは小東さんが制作を企画し、市内外の愛好家や教室の生徒から募った28センチ四方の作品をつなぎ合わせた。

 昨年3月、闘病の末に帰らぬ人となった小東さん。一周忌を迎え、兄の藤井俊策さん(73)が「妹の努力を多くの人に知ってほしい」と展示を企画。作品が入る会場の確保は難しく、自らの農地に広げることにした。

 小東さんの本名「千鶴」にちなみ、展示名は「千の風」に。3月20日から展示を始めると、教室に通っていたという人らが訪れ、小東さんの人柄を懐かしむ姿がみられるという。

 「風が吹き込み、いろいろな表情を見せてくれる」と藤井さん。展示は4月中旬まで。(伊田雄馬)

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