兵庫県小野市高田町の加古川堤防沿いに、ソメイヨシノが水面に映り込む「逆さ桜」のスポットがある。静かな水面に浮かび上がる鏡の世界が、市内外から訪れた見物客を魅了している。
東条川から加古川にかけての左岸4キロに約650本が並ぶ「おの桜づつみ回廊」の一角。大部地区地域づくり協議会の小林衛副会長が、2017年から回廊沿いにある自身の田約1700平方メートルに水を張っている。
風が弱い早朝に水面が鏡のように静まると、田んぼの中に並木が映り込む。まるで水中にもう一つの桜の回廊が出現したような絶景に、連日多くの人びとが見入っている。
3日朝も逆さ桜を見守った小林さんは「風が弱い日の午前7時ごろまでが撮影に向いている。美しい光景を多くの人に見てほしい」と呼び掛けている。市まちづくり課TEL0794・63・2182
(杉山雅崇)
