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空き缶を売ったお金で購入した車いすを、多可町に寄贈した藤井凰綺さん(左)と祖父の登さん=多可町役場
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空き缶を売ったお金で購入した車いすを、多可町に寄贈した藤井凰綺さん(左)と祖父の登さん=多可町役場

 兵庫県多可町で幼少期から街のごみを拾い続けた中町中学校3年(現小野高校1年)の藤井凰綺さん(15)=同町=が、街で拾った空き缶の売却費で車いすを購入して町に寄贈した。回収した缶の量は3年間で300キロ。藤井さんの挑戦を学校も後押しし、「拾えば拾うだけ、街がきれいになる実感があった」と達成感をにじませる。

 藤井さんは3歳の頃、散歩中に祖父の登さん(69)が道端のごみを拾う姿をまねて拾い始めた。小学生の頃は持ち帰った後に家庭で分別して捨てていたが、児童会でアルミ缶を集め、売却金で車いすの購入に取り組んだことをきっかけに、ごみを資源と捉えるようになった。

 車いすの金額は約1万7千円。児童会での取り組みは目標に届かなかったが、中学に進学後も一人で活動を続けた。学校は藤井さんの取り組みを「車イス夢企画」と名付けて応援し、リサイクル業者に缶を引き渡すとともに、収入の管理を担った。

 夏休みの自由研究の題材にもごみを選び、川で拾ったごみの写真を毎日撮って記録。最終日には種類ごとの総数と、同じ人が習慣的に捨て続けているとみられるという考察などを記し、地域のライオンズクラブなどから表彰を受けた。

 1個約50グラムの空き缶を拾うこと、300キロ。売却金で購入した車いすの車体には「寄贈 中町中学校藤井凰綺」と記されたプレートが輝く。3月末、同町役場で寄贈式が開かれ、吉田一四町長らに手渡した。藤井さんは「自分でもよく頑張ったと思う。『街にごみを捨てないで』と多くの人に伝えたい」と呼び掛ける。(伊田雄馬)

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