兵庫県の北播磨を訪れるサイクリストに記念撮影を楽しんでもらおうと、加東市河高の滝野にぎわいプラザ前に「KATO」の立体文字をかたどったモニュメントが登場した。同プラザを含む市内4カ所では、人気自転車アニメのキャラクターがスマホ画面に現れるAR(拡張現実)用の看板も設置。企画した市観光協会は自転車愛好家の来訪を期待している。(岩崎昂志)
市観光協会の担当者は、多くのサイクリストたちが旅の先々で愛車と一緒に写真を撮り、走った証しとして交流サイト(SNS)に掲載していることに着目。加東市内で立ち寄れる場所を増やし、「自転車のまち」としてのPRを狙う。
モニュメントは高さ約2・2メートル、幅約1・6メートル。白い箱で「KATO」を形作り、施設前の県道からも目を引く。「O」の文字は車輪をイメージし、円の中に豊かな緑と水辺を描いている。
ARでイラストを楽しめるのは、自転車のロードレースチームを描いたアニメ「茄子 スーツケースの渡り鳥」(2007年製作)。現在も根強いファンがいるという。市の観光用アプリ「かとう観光ナビ」(無料)をスマホで起動し、看板にかざせば、キャラクターと風景を重ね合わせて撮影できる。同プラザ以外の看板設置はいずれも店舗で、喫茶ピンクハウス(藤田)▽ブリランテ(平木)▽福龍苑(出水)-の3カ所。それぞれの場所で異なるキャラクターが出現し、運用期間は24年2月まで。
市観光協会は「自転車で巡った写真をSNSで発信し、一緒に飲食も楽しんでほしい」と呼び掛ける。同協会TEL0795・48・0995
