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昨年の闘竜灘でのアユ漁解禁日に集まった釣り人たち=2021年5月1日
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昨年の闘竜灘でのアユ漁解禁日に集まった釣り人たち=2021年5月1日
闘竜灘近くの石柱。かつての漁期が3月15日(旧暦)解禁だったように読める=加東市上滝野
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闘竜灘近くの石柱。かつての漁期が3月15日(旧暦)解禁だったように読める=加東市上滝野

 加古川の景勝地、闘竜灘(兵庫県加東市上滝野)が「全国で最も早い」とうたっていたアユ漁解禁にライバルが現れた。闘竜灘の5月1日より2日早く、埼玉県秩父市の荒川で4月29日に解禁された。「日本一」を奪われた格好だが、闘竜灘の5月1日解禁は姫路藩主に初物のアユを献上していた名残と伝わるなど、古くから定着。地元関係者は「地域文化の一部でもあり、解禁日を変えるつもりはない」と、例年通り釣り人を迎える。(岩崎昂志)

 加東市などによると、闘竜灘はかつて加古川を遡上(そじょう)する飛びアユの名所として知られ、岩場で跳びはねるアユを網で捕る「汲鮎(くみあゆ)漁」が盛んだった。このため、姫路藩主への「初物献上」説以外にも、アユの遡上期に合わせて解禁した説もある。また、近くの五峰山光明寺で旧暦4月8日にあった「花祭り」に合わせ、参拝者にアユが振る舞われたことも理由の一つとされ、地域に根付いた由緒がうかがえる。

 一方、埼玉県の秩父漁業協同組合によると、以前は天然アユ保護のため5月は禁漁だったが近年の独自調査で天然アユがいないことが判明。資源保護の義務がなくなり稚アユ放流とともに昨年は5月1日、今年は4月29日に解禁を早めた。同漁協の松本泉組合長(62)は「荒川は6月以降、ダム放流や梅雨で釣りができなくなる日が多い。釣り人のためにも7年かけて早期解禁にこぎつけた」と話す。

 荒川の取り組みを知った加東市観光協会などは4月、「日本一早い-」を譲るかどうか対応を検討。闘竜灘近くには、旧暦3月15日に解禁した旨を記す石柱もある。「かつては4月中旬に始めた証しだ」と称号奪還を狙う意見も出たが「歴史ある解禁日を無理に変えなくてもいい」との方針に落ち着いた。「日本一」ではなくなったが、奇岩怪石が連なる絶景で釣りを堪能できる闘竜灘の魅力は、今年も変わらない。解禁日に稚アユを放流する加古川漁業協同組合は「釣り人に存分に楽しんでもらえるはず」と期待している。

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