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日本酒「朔」の瓶を手に、住吉神社で豊作を願う庄司英生さん(左)と稲岡敬之さん=加西市北条町北条
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日本酒「朔」の瓶を手に、住吉神社で豊作を願う庄司英生さん(左)と稲岡敬之さん=加西市北条町北条

 酒米作りから醸造まで、1本の酒を生み出す様子をインターネットで1年近くかけて発信し、酒蔵見学などのツアーも体験してもらうユニークな事業を、京都市の旅行会社や酒蔵「富久錦」(兵庫県加西市三口町)などが取り組んでいる。加西市内の田んぼで育てた酒米山田錦を使い、地元の酒蔵で純米大吟醸を仕上げるまでの工程を紹介。「朔(さく)」と名付けられたこだわりの酒を通して、兵庫・播磨地域や地酒の魅力を広める。(岩崎昂志)

 京都市の旅行業「みたて」社長の庄司英生さん(48)を中心に昨年から事業を展開。富久錦や、山田錦を生産する加西市上万願寺町の「元源(げんげん)」(藤本圭一朗代表)と共同で始めた。購入した参加者は、ツアー体験や動画配信などを通年で楽しめ、完成した日本酒が手元に届く。

 庄司さんが今回の事業を構想したのは5年前。富久錦社長の稲岡敬之さん(50)と出会ったことがきっかけという。「地域経済を回すために加西市産の酒米にこだわる」と言い切る稲岡さんに共感し、酒蔵をテーマにした地域活性化に関心を寄せた。その後、新型コロナウイルス禍で訪日外国人客向けの旅行業務が激減したこともあり、稲岡さんらに事業化を呼び掛けた。

 2年目の今年は、稲が育っていく様子を随時、交流サイト(SNS)の写真や動画で紹介。普段は一般公開していない富久錦の酒蔵内も特別に見学できる。日本酒をより深く理解するため、山田錦の田んぼの土を使った酒器づくりや、酒と相性の良い和食ディナーなどのイベントも用意した。

 稲岡さんは「昨年搾った新酒は穏やかで深みある味わいだった。今年も奇をてらわず醸造したい」と意気込み十分。庄司さんは「日本酒ができていく過程を、新しい楽しみ方として共有したい」とPRする。

 「朔」2本や酒蔵見学、播州織手ぬぐいなどが付く基本セットで1万6500円。酒器や和食ディナーなどは別料金で追加できる。また、各種コースを組み合わせたプランを選べるクラウドファンディングも15日まで行っている。詳細は公式サイト(https://newmoon.jp)、問い合わせは「みたて」のメール(info@newmoon.jp)へ。

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