世界文化遺産・国宝姫路城三の丸広場で20日開かれる姫路城薪能で、兵庫県加西市こども狂言塾が、狂言師・野村萬斎さん監修の新作狂言「根日女」を上演する。萬斎さん直伝の演技を、大舞台で披露する。(敏蔭潤子)
新作狂言は2015年、播磨国風土記編さん1300年記念事業として、萬斎さんが監修し、加西市が制作。同風土記の「根日女伝承」を基に、豪族の娘根日女と皇子2人の悲恋を描く。こども狂言塾のメンバーは公募で集まった播磨地域の小学生ら約20人。萬斎さんを中心とした公演グループ「万作の会」の狂言師や萬斎さんらに基本動作や演技を学び、例年5月の「加西能」で上演している。
姫路城薪能では伝統文化継承の目的で、プロの公演前に、能を学ぶ親子教室の発表会を開いており、加西市こども狂言塾は初めて出演する。同市は「加西の歴史を題材にした狂言を多くの人に知ってもらいたい」とPRを狙う。
午後4時半開演。雨天の場合は姫路市市民会館大ホールで開催。薪能は午後6時から。ライブ映像が姫路薪能奉賛会のホームページから視聴できる。同会TEL079・281・6800
