兵庫県小野市内の企業に勤務していたベトナム出身の技能実習生ブイ・ティ・ホンさん(35)が4年間の日本滞在を終え、帰国した。「日本で学びたい」という思いを胸に、2人の子どもを母国に残して来日。努力で身に付けた日本語力を生かし、政府による非課税世帯への給付金手続きでは市内の同胞をサポートするなど異国の地で奔走した。(杉山雅崇)
ホンさんは、若いころから日本への憧れが強く「いつか日本語を学ぼう」と思っていた。5年ほど前、日本が技能実習生として労働者を募集していることを知った。「これだ」と応募を決意したホンさんは、夫と義母を説得し、2人の子どもを預けた。ベトナムにある日本語教育センターで学び、2018年5月に来日した。
「日本は大都会」とわくわくしていたホンさん。赴任先の小野市は田園が広がり、家の近くには竹やぶがあった。「田舎で残念だった」と苦笑する。
市内の電池製造会社で勤務した。周囲からの差別を感じることはなく、市国際交流協会の助けもあり、余暇を利用して他の外国人との交流や日本文化を学ぶ教室などに参加。日本人の友人もでき「小野市にまた来たいと思えるようになった」という。
新型コロナウイルスの影響を受ける非課税世帯への10万円給付が始まった際には、市役所から同協会を通じ、手続き支援の依頼を受けた。日本語が堪能ではない市内のベトナム出身者を手助けし、書面への記入を指導した。
同じベトナム人の児童が在籍する市内の小学校で、ベトナムへの理解を深める授業にも講師として参加。保護者の通訳を買って出た時もあった。
新型コロナの感染拡大で、ベトナムの親族や家族も感染し、渡航も制限された。心労がかさむ中でも母国の家族のために働き、自分が得た給与で自宅のローンの返済を完了した。
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4年間の日本滞在を終え、「相互理解」について思うことがある。ホンさんは元々日本語が得意な方で、周囲とのコミュニケーションも良好だった。しかし、大多数の技能実習生の日本語力は十分ではない。仕事の指示が分からないのに、知っている単語の「分かりました」を口にしてしまうケースもあるという。
日本人も、語学力や個人個人の事情を考慮していないやりとりをしている場面も多い。そういった場面に遭遇した同胞から「日本人は怖い」と聞いたこともあったという。
「言葉が分からないから(日本人も外国人も)どっちも怖くなる。分からないから、差別が生まれるんじゃないのかな」とホンさん。「たぶん、言葉もそうだけど、両方が『分かろう』とすれば、もっといい感じに、いろいろな人と仲良くなる」と、相互理解が進むことを祈っている。

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