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産みたて!播州地卵でTKG 農家レストランの目玉に 卵白メレンゲや卵黄ダブルも 多可

2022/06/25 05:30

 兵庫県多可町で生産されるブランド鶏「播州百日どり」と有精卵「播州地卵」を中心に据えた産地レストラン「トリマルシェ TAKACHO」が25日、同町加美区的場でオープンする。3種のTKG(卵かけご飯)やバーベキュー、スイーツなど、鶏肉や卵の魅力を存分に引き出したメニューを用意。両ブランドの「聖地」を目指し、一歩を踏み出す。(伊田雄馬)

 播州百日どりは通常のブロイラーの2倍近い肥育期間を経て出荷され、同町で4軒の農家が生産している。そのうち、最大規模の年間約2万羽を出荷する石塚竜司さん(45)が経営する農業生産法人「加美鳥(かみちょう)」が同店を立ち上げた。

 数年前まで農産物直売所として使われていた施設をリニューアルし、テラス席を含めて約30席を設置。大阪や神戸で播州百日どりの焼き鳥店を経営し、石塚さんと親交が深い「野乃鳥」(大阪府池田市)のプロデュースを受け、カフェのような内外装やメニューを考案したという。

 播州地卵は地面で飼育する「平飼い」のニワトリが産む卵で、看板商品はセットメニューの「うみたて播州地卵たまごかけご飯」(1200円)。ハンバーグかチキン南蛮をメインに唐揚げとスープが付く。

 特徴は3種の中から2種が選べるTKG(卵かけごはん)。ご飯に卵を落としたシンプルな一杯に加え、卵白をメレンゲのように泡立たせた「ふわふわエアリーTKG」、2個分の卵黄でまったり濃厚な味わいを楽しめる「ダブル卵黄濃厚」。石塚さん自ら育てた米を地域の名水で炊き上げ、近くの足立醸造で醸されたしょうゆで味付けする「オール地元産」だ。

 店内では野菜や鶏肉、卵を販売。持ち帰り用だが、七輪やトングを有料(500円)でレンタルし、席で焼いて食べることもできる。森に囲まれた店は開放感たっぷりで石塚さんは「ここで食べて、おいしくないわけがない」と自信たっぷり。食後のコーヒーやスイーツも充実している。

 火曜休み。午前10時~午後4時。加美鳥TEL0795・20・8526

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