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和菓子店で働いた経験を生かし、オリジナルのバウムクーヘンを発売する渡辺ゆきなさん=多可町中区茂利
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和菓子店で働いた経験を生かし、オリジナルのバウムクーヘンを発売する渡辺ゆきなさん=多可町中区茂利
卵の白身の割合を増やし、柔らかい食感にした生地=多可町中区茂利
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卵の白身の割合を増やし、柔らかい食感にした生地=多可町中区茂利

 兵庫県多可町の人気とんかつ店「大八万楼(だいはちまんろう)」(同町中区茂利)が1日、バウムクーヘンの販売を始めた。店主の渡辺仁康さん(56)の長女で、同店主任のゆきなさん(27)が和菓子店で働いた経験などを生かして開発。「ふわふわ系が好き」というゆきなさんは、卵の白身の割合を増やすことで柔らかな生地に。仁康さんは「(とんかつと)ミスマッチやけど、店の新たな顔に」と期待する。(伊田雄馬)

 同店は仁康さんの父が始め、創業約50年。オープン当初は中華料理店だったというが、いつの頃からかとんかつが店の看板メニューになった。ラードでからっと揚げられた衣にはこくがあり、甘辛いソースも自店で炊き上げている。

 ゆきなさんは高校卒業後、「いつか家業で生かせるかも」と神戸の製菓専門学校で和洋の菓子づくりを学んだ。その後、丹波篠山市の和菓子店で約4年間勤務し、同店に帰ってきた。

 同店は7月にリニューアルオープン。新しい店舗は奥にオーブンなど製菓器具を置く部屋を設け、仁康さんが「土産用のお菓子を作ったら」と提案。ゆきなさんはバウムクーヘンを作ることにし、店の定休日などに妹のこのかさん(18)と味を研究してきた。

 生地の硬さに影響を与えるのは、卵の黄身と白身の割合。生地を柔らかくするため、白身の割合が高いLサイズの卵を中心に使う。一方、鶏が水をよく飲む夏場は卵の成分が薄まり、芯から生地が剥がれ落ちてしまうこともあるので注意を払う。

 完成した商品は、フォークの通りが良いふわふわの食感に。「ダイ8バウム」と名付け、かわいらしいパッケージに包んで1本1500円で店頭販売する。

 ゆきなさんは今後、週に2回ほど焼くといい、当面は持ち帰りのみ。1週間程度日持ちをするため、「手土産にちょうどいい」とアピールする。西脇市で4日に開かれる「うまいもん市」でも50個を販売する予定。同店TEL0795・32・0569

■播州グルメうまいもん市 4日、道の駅北はりま

 西脇多可料飲組合の加盟店がブースやキッチンカーを出店する「飲食店復活!うまいもん市」が4日午前10時~午後3時、西脇市寺内の「道の駅北はりまエコミュージアム」で開かれる。黒田庄和牛のステーキや播州ラーメン、播州百日どりの唐揚げなどのご当地グルメが販売され、黒田庄和牛が当たる抽選会もある。

 4年前に市内の童子山で開かれたイベントの第2弾。会場には組合員を中心とした20店以上が並び、マイスター工房八千代の巻きずしが買えるほか、同組合が新たな西脇名物として開発を進める「黒田庄和牛ハンバーグ」も無料で試食できる。

 イベントは荒天中止。同組合TEL0795・22・3901

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