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広々とした屋内でBMXを練習する利用客ら=加東市下滝野
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広々とした屋内でBMXを練習する利用客ら=加東市下滝野
自転車を操って技にチャレンジする小川蒼介さん=加東市下滝野
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自転車を操って技にチャレンジする小川蒼介さん=加東市下滝野

 専用の自転車で華麗な離れ業を繰り出す「BMX」を屋内で楽しめる施設が、兵庫県加東市下滝野の宿泊施設「日光園」内に開設された。約500平方メートルの平らな空間が広がり、技の難易度を競う種目「フラットランド」の練習に最適という。同程度の広さを持つ屋内施設は近隣では珍しいといい、県内外のライダーから人気を集めている。(岩崎昂志)

 日光園は約60年前に開業し、かつては宿泊者向けに大衆演劇場やプールを設けていた。約20年前に劇場をグラウンドゴルフ練習施設に改修して人気を呼んだが、ブームが下火になり約5年前に休止。さらに、新型コロナウイルス感染拡大で宿泊需要が落ち込んだ。

 日光園を運営する坂上英典さん(45)は、近くの県立播磨中央公園でサイクルスポーツの施設整備が進んでいることに着目。BMXの競技経験はないが「やるならコロナ禍の今だ」と決意し、シャワールーム付きの屋内施設「HARIMA BASE(ハリマベース)」を今夏オープンさせた。

 BMX競技はレースとフリースタイルに分かれ、昨夏の東京五輪ではフリースタイルのうち、ジャンプ台などのある「パーク」が初採用された。「フラットランド」は舗装された平地で自転車を操り、こまのように回転したり、前後輪を浮かせたりする技が魅力だ。

 競技は普及途上で、練習場所の確保が課題という。県内ではみなとのもり公園(神戸市中央区)などがあるが、国内外の大会やショーで活躍するライダーで、神戸市灘区の磯谷匠さん(20)は「一般の公園では禁止される場合もあり、『難民』状態の仲間が多い。屋内なら雨や風でも乗れるし夜でも照明がある。いろんな人が集まれば刺激を受ける場になる」と期待する。

 ハリマベースの開業直後から練習に訪れている小川蒼介さん(12)=神戸市北区=は全日本選手権3位の実力者。何度も技を繰り返し、「広くてめっちゃ乗りやすい。新しい技にどんどんチャレンジできる」と額に汗を輝かせた。

 日光園の坂上さんは「利用者に喜んでもらえるのが一番。自転車文化の発信地になれば」と、誘客に期待をかける。

 ハリマベースは予約制、営業は午後1~9時。料金は時間制で、土日祝は3時間1800円など。宿泊やバーベキューとのセットプランもある。日光園TEL0795・48・3322

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